今年の8月に GitHub Codespaces がリリースされましたね。 GitHub上のクラウド開発環境で、AWSのCloud9と同じようなものです。 ただ現時点では、有料アカウントでしか使用できない上に、従量制で発生する別料金がAWSより若干高めなので、個人では手が出しにくい印象です。
ここまで調べて「Codespacesはしばらく使わないかなー」で終わっていたのですが、同時に github.dev もリリースされていたことを最近知りました。 この記事ではそちらについてまとめます。
概要
github.dev
はリポジトリをブラウザ上のVSCodeで開く機能です。
web-based editor
とも言うようです。
vscode.dev
と github.dev
をまとめて VSCode for the Web
と呼ぶこともあります。
GitHubにサインインし、リポジトリを開いている状態でキーボードの .
を押すとブラウザ上のVSCodeが起動します。
アクセス権があればプライベートリポジトリでもいけます。
対応しているページはトップ・フォルダ・ファイル・プルリクエストです。 Issueでは起動できませんが、上のページで起動した後に参照することは可能です。
URLの github.com
を github.dev
にしてもOKです。
ブックマークレットを作ってみました。
javascript: window.location.href = window.location.href.replace(/github\.(com|dev)/, function(match, p1) { return p1 === "com" ? "github.dev" : "github.com" })
github.dev
では以下のことができます。
- ファイル操作
- 追加・編集・削除
- 検索
- 差分表示
- Git操作
- ブランチ作成、コミット、プルリク作成など
- stashやタグの作成は不可能
- 一部のVSCode拡張機能を使用
- デフォルトで
github.vscode-pull-request-github
が入っているため、Issueやプルリクの確認が可能
- デフォルトで
Codespacesとの違いは以下です。
- すべてのアカウントで使用できる
- 無料
- ターミナルが使えない
- 対応していない拡張機能がある
詳細は ドキュメント に記載されています。
感想
フォルダの階層が深いリポジトリを調べるときや、コードの実行が不要な編集をするときはとても便利です。
GitやVSCodeを入れていない非開発用PCでも、簡単な編集であれば github.dev
で十分ですね。
コードを実行する必要があるときはクローン必須です。 また、開発用PCで長期的に扱うリポジトリもクローンしたほうが早いと思います。